PROJECT

時代やトレンドに流されない
煉瓦建築を日本各地へ。

LAB + BRICK = LABRICK

煉瓦への想いと
職人技のコラボレーション

長年タイル業界で、職人育成や施工技術の向上に取り組んできた株式会社山陶の山下曉彦と、煉瓦の世界の第一線で活躍する高山煉瓦建築デザインの高山登志彦。二人が出会い、タイルと煉瓦それぞれの職人の化学反応が起こる、煉瓦建築ラボラトリー「LABRICK」が生まれました。

代表取締役
山下 曉彦
YAMASHITA AKIHIKO
株式会社山陶 代表取締役 山下 曉彦

タイル職人からはじまり、30年以上タイル業界業界に携わり、2003年10月に株式会社山陶を設立。タイル業界はもちろん、ものづくりに関わるあらゆるニーズに答えるべく、タイルの魅力を発見する「タイルギャラリー」や、職人を育成する「クラフトマンスクール」など、タイル業界発展のため、勢力的に活動中。

職人の育成・豊富な現場経験

タイルの素材、接着剤、壁の相性を熟知した、経験豊富な職人をはじめ、全てのスタッフが提案から施工までをトータルサポート。最新のデジタルテクノロジーといつの時代も変わらぬ職⼈技のハイブリッドな融合を実現する。技術力の研鑽だけでなく、職人不足が叫ばれる昨今、スキルアップのための教育プログラムも実施。

代表取締役
高山 登志彦
TAKAYAMA TOSHIHIKO
三代目煉瓦匠 高山煉瓦建築デザイン 代表取締役 高山 登志彦

二代目である父の彦八郎とともに、「ホテル川久」、「洲本市立図書館」など数々の歴史的煉瓦建築に携わる。2014年、より広く深い煉瓦匠としての活動を視野に、株式会社高山煉瓦建築デザイン設立。煉瓦を使ったアートワークの制作、講演会への参加など、“職人復権”をテーマとする活動を展開中。

芸術性・煉瓦積技術の追求

煉瓦積みを通して、建築やインテリア、ランドスケープに命を吹き込むデザイン施工集団。“職人”という立場に誇りを持ち、素材開発や意匠提案、現場施工など、煉瓦に関わるすべてに取り組む。三代目としての歴史と経験、現代性、高いデザイン性を武器に、新築から保存修復まで、種々のプロジェクトに最適な答えを見つける。

INTERVIEW

職人同士の出会から生まれた、
新しい煉瓦プロジェクト

高山
山下さんと出会ったのは、2019年の5月頃。共通の知人の紹介がきっかけでした。「とても面白い人だから、きっと化学反応を起こすと思う」と言われ、タイルギャラリーに足を運んでみることになりました。タイルギャラリーの運営や、クラフトマンスクールなど、タイル文化発展のために勢力的にチャレンジしているし、焼き物愛も深く、当初想像していた人とは真逆のタイプでした。
山下
もともと高山さんのことは知らなかったのですが、調べていくうちに白浜温泉の「ホテル川久」の建築に携わったことがわかり驚きました。話してみると気さくで親しみやすい人でしたね。同じ焼き物であるタイルと煉瓦は親戚のようなものですが、似て非なるもの。だからこそ、職人同士がタッグを組めば面白いプロジェクトになるのではないかと思います。
高山
確かに、山下さんが言う通り、遠い親戚のような関係ではあるんですが、建築における立ち位置は少し異なります。構造・体躯・躯体の上に貼り付けるタイルはいわば“洋服”みたいなもの。一方煉瓦は、建物の構造そのもので、煉瓦なしでは建物は成り立たなくなる、建物の肉体や筋肉のようなもの。役割が異なるからこそ、プロフェッショナル同士がリスペクトし合ってひとつのものを作り上げると考えると、胸が高鳴ります。
インタビュー画像

コラボレートブランド
LABRICKが目指す、
煉瓦建築の可能性とは?

山下
実際に煉瓦を使って家を建てたいけれど、どこに依頼すればよいかわからないし、WEBで探してみても見つからずに悩む人は多いでしょう。工務店や設計事務所でも煉瓦の住宅を扱う企業も少ないので、“煉瓦の家は高価”といったネガティブな情報が多くなります。LABRICKプロジェクトで、煉瓦のネガティブなイメージを払拭し、その魅力を積極的に発信していきたいですね。
高山
現在、プレハブ住宅のような短い寿命の建物を建て、古くなったら一新するスクラップアンドビルドの考え方が根強く残っています。しかし、そこに煉瓦という長寿命な建築素材を取り入れた住宅が増えることで、日本の住宅に対する考え方が変わるのではないでしょうか。
山下
LABRICKの取り組みで、煉瓦の機能性はもちろん、重厚感や、自然な風合いに対して魅力を感じてくれる人が増えたらいいなと思います。今回、ギャラリーを青山と京都の2箇所に設けます。エリアごとにギャラリーを置くことで相談しやすくなり、煉瓦の家に対するハードルも低くなります。煉瓦がもっと気軽な素材になるのではないかと考えています。
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確かな技術と意匠性を兼ねる
煉瓦職人を育てたい

高山
外壁だけでなく内装など、さまざまな場所にレンガを使った家を施工し、事例も見せていきながら、煉瓦の機能性だけでなく、意匠性も訴求したいと考えています。煉瓦で家を作りたい人は、施工してくれる業者になかなか辿り着けないんですよ。今回のコラボレーションによって、「煉瓦の家=LABRICK」を広めていきたいですね。
山下
このコラボの醍醐味は、芸術性と職人技を併せ持つ真の職人の育成です。意匠性を追求する高山煉瓦建築デザインと施工技術力を持つ私たちが力を合わせることで、これまでにない煉瓦の世界を届けていく「職人」が育ちます。
高山
長期的なビジョンとして2つ考えています。まずは、煉瓦でつくる建物を、10倍、100倍と増やしていきたい、煉瓦の家を日本中に広めていきたいという想い。そして、豊かな感性の煉瓦職人たちを育てていきたい想い。さらなる煉瓦の可能性を追求していくためにも、 まずは、個人邸宅、公共施設、アートオブジェの3つの柱で、煉瓦の魅力を広めていきたいですね。
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